青汁は意味がない?薬剤師さんに青汁のこときいてみた

  • 2020年1月27日
  • 2020年1月27日
  • コラム

最も有名な健康食品と言っても過言ではない青汁。「手軽に飲める」「野菜不足に最適」などとして、毎日の生活に取り入れている方も多く、飲んでみたいと思われてる方も少なくないのではないでしょうか。しかし、医薬品のように特定の作用があるわけではないため、「本当に効果あるの?」「飲んでみたけど変化がなかった」など不安や不満の声もあるのも事実です。

今回は成分や効果を確認し、効果を高めるための正しい利用法や心がけなどを解説していきましょう。

 

そもそも青汁の主要成分・効果作用は?

青汁の栄養素

まずは青汁の主要成分・効果作用をご説明しましょう。

青汁には様々な栄養素が含まれています。素材により栄養素の種類・その割合は異なりますが、主要な成分として、

・体内でのエネルギーの供給や代謝に働く「ビタミンB

・眼の健康や皮膚の免疫力維持などに必要な「ビタミンA

・抗酸化作用や老化防止に必要な「ビタミンC」「ビタミンE

・骨形成や血液凝固に必要な「ビタミンK

・体内各組織へ酸素を運ぶなどの働きをする「

・歯・骨形成や神経の安定に必要な「カルシウム」「マグネシウム」「リン

・細胞や血圧の維持に欠かせない「カリウム

・ホルモンバランスの調節や記憶力維持に必要な「亜鉛

・生活習慣病予防や便秘解消に効果のある「食物繊維

などがあります。

健康維持はもちろんのこと、豊富な栄養素が含まれていながら非常に低カロリーであるため美容やダイエットにも効果的になります。

 栄養豊富なら青汁だけ飲んでいればいい?

1日に必要な野菜

これだけの栄養素と効果作用をみれば非常に期待が広がり頼りたくなりますが、だからといって青汁だけ飲んでいればいいというわけではありません。普段の食事を基本としましょう。

青汁は、あくまでも不足しがちな栄養素を補うための栄養補助食品に過ぎず、1日目安量だけを飲んでも厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」で推進される1日に必要な栄養素は当然ながら賄うことはできません。

具体的には、1日成人は350gの野菜を摂取するように推進されていますが、それにより摂取できる前述のような栄養素量に対して、青汁1杯分の栄養素量は多くても510%ほどしかないありません。

だからといって、青汁を過剰に摂取すると、栄養素バランスが崩れ効果がないばかりか、体調不良など逆効果になる場合もあります。

1日しっかりとした食事をしつつ、不足分・必要分を補う摂り方を心がけるようにしましょう。

 

さらに青汁の効果を高めるには?

3ヶ月は続けましょう

やはり続けることが大事です。

規則正しい食事を取り入れ、青汁をしっかりと活用していたとしても、これらを継続的に行っていかなければ意味がありません。

便秘解消といった、飲み始めてから比較的早く効果が得られるものもありますが、美容・ダイエット・健康診断の数値などへの効果には、ある程度の時間が必要になってきます。続けることで、その生活習慣によって新たな細胞が作られ、体質が変化し、そこで効果を実感できるわけです。

まずはヒトの細胞がすべて生まれ変わるために必要な周期とされる3ヶ月を目安に続けてみましょう。

 

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