青汁と野菜ジュースどっちがいい?効果や違いを調査

  • 2019年11月28日
  • 2019年11月28日
  • コラム

そもそも青汁って?

そもそも青汁って?

今でこそ種類も豊富で身近になった青汁ですが、30年ほど前は「まずい!もう一杯」のCMで話題になり、いわゆる「まずいもの」の代名詞でした。おいしい青汁を知る私たちには、あまりピンときませんが、ワイドショーやバラエティー番組で、罰ゲームに利用されていたほどです。

青汁は、栄養状態の悪かった戦時中に、なんとか簡単に栄養を摂取できないものかと、医師によって考案された青菜のしぼり汁が始まりといわれています。

青汁を辞書で引いてみると「生の緑葉野菜をしぼった汁」と書かれています。ケールや大麦青葉、明日葉など様々な緑黄色野菜の葉を材料に使用し、その特徴は生であること。野菜に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素は、加熱調理すると失われてしまうものが多いのですが、青汁は生の状態で抽出し加熱処理されない場合が多いため、野菜そのものの栄養を摂取できるのです。これまで通販での購入が一般的でしたが、コンビニやスーパーでも手に入るようになりました。

 

野菜ジュースの特徴

野菜ジュースの特徴

コンビニにも豊富に取り揃えられている野菜ジュースは、とても手軽で便利です。果物をミックスしているものがほとんどで、甘くて大変飲みやすく、野菜が苦手な子どもも喜んで飲みますね。

個人的に気になるのは、果物による糖分です。カロリーも高くなり、不要な糖分を摂取してしまいます。

生きていく上で必要な栄養素である糖質は、そのほとんどをご飯などで補えるため「甘いものは人間に必要ない」と、最近参加した講演会で、予防医学の権威であるドクターが力説されていました。流行りの野菜スムージーにもかなりの糖質が含まれていることは、あまり知られていないようです。

青汁と野菜ジュースの違い

まず、色が明らかに違います。青汁は緑色のものがほとんどですが、野菜ジュースはトマトやニンジンなどの野菜や果物など多くの原料が使われているため様々な色をしています。

特筆すべきはカロリーの差。青汁のカロリーは野菜ジュースの約1/7で、糖質に至っては約1/10。

カロリーや糖質を気にする女性の強い味方です。そして添加物。青汁は、無農薬・無添加のものがたくさんありますが、国産野菜・無農薬・無添加の野菜ジュースは、探してもなかなか見当たりません。

製造方法にも大きな違いがあります。野菜ジュースは、その多くが野菜や果物からしぼった汁を加熱して凝縮させ、容器に入れるときに元に戻す濃縮還元製法です。

一方、青汁はフリーズドライ(真空凍結乾燥)、スプレードライ(噴霧乾燥)、低温乾燥製法などで、熱による栄養素の減少が少なく野菜そのものの栄養をしっかり摂ることができます。

また、野菜ジュースは飲みやすくするために「ろ過」され繊維質が取り除かれてしまいますが、青汁は食物繊維を豊富に含みます。

さらに、細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)を多く含むのもポイント。強力な抗酸化作用があり、生活習慣病の予防やアンチエイジングにも効果が期待できます。

 

結局どっちがおすすめ?

野菜不足を一時的に解消したい場合は、飲みたいときにすぐ飲める野菜ジュースが手っ取り早いかもしれません。

長期的に健康を維持したい方、ダイエットや美容のために健康管理しいつまでも美しくありたい方には、カロリーが低くビタミンやミネラル、食物繊維、SOD酵素を多く含む青汁をおすすめします。個包装の粉末タイプは、小さくて持ち運びしやすいのもいいですね。